海外FX業者の安全性の見分け方について徹底解説!

海外FXは、最大数千倍のレバレッジの利用ができ、追証が発生しないため、多くのFXトレーダーに愛されています。

しかし、国内FX業者に比べて情報が少ないため、しっかりとした業者を選ぶ必要があります。

そこで今回は海外FXの安全性の見分け方について徹底解説します。わかりやすく説明をしますので参考にしてください。

目次

信託保全と分別管理がなされているか確認する

海外FXにおける信託保全と分別管理は、投資家の資産保護と安全性を確保するための重要な仕組みです。

以下に、信託保全と分別管理について詳しく説明します。

信託保全

海外FX業者は、投資家から預かった資産を信託口座に預けることが義務付けられています。

信託口座は、投資家の資産を業者の自己資金と区別するために開設されます。

このため、海外FX業者が倒産や破綻した場合でも、信託口座に預けられた投資家の資産は別の管理会社によって保全され、返金されることが保証されます。

信託保全が採用されている場合、海外FX業者が倒産や破綻をしても、全額顧客の資産は保証されますので、非常に安心感が強いです。

しかし、海外FX業者の中で、完全信託保全を採用している業者はAXIORYなど一部の業者に過ぎません。

一般的には次に説明する分別管理を採用している業者が多いです。分別、管理についてしっかり理解していきましょう。

分別管理

分別管理とは、投資家の資産と業者の自己資金を完全に分けて管理することです。

具体的には、海外FX業者は投資家の資産を独立した口座に分けて管理することが義務付けられています。

このため、業者の自己資金によるリスクが投資家の資産に影響することがなく、投資家の資産保護につながります。

ただし、分別管理の場合、海外FX業者が破綻した場合、もしその業者が顧客の資金を持ち逃げした場合、顧客の資金の保証はありません。

したがって、信託保全の方が、顧客にとっては安心な方法であるといえます。

しかし、分別管理を実施している業者で有名な業者の場合、そもそも破綻するリスクが非常に少ないですし、万が一破綻したとしても、社会的影響が大きいため、資金の持ち逃げなどはできない可能性が高いです。

よって、分別管理が実施されている業者でも十分安心感はありますので安心してください。

業者名信託保全OR分別管理特徴
AXIORY信託保全倒産しても全額保証。
FXPRO分別管理最大5万ポンド(約750万円)、最大2万ユーロ(約260万円)まで保証される。
XM分別管理信託保全は採用されていないが最大100万ドルまで保証される。
TitanFX分別管理信託保全は採用されていないがThe Financial Commissionに加盟しているので最大2万ユーロの保証あり。
TradeView分別管理信託保全は採用されていないが35,000ドル’までは倒産しても保証。
HFM分別管理最大500万ユーロまで保証される。
EXNESS分別管理倒産した時の保証はなし。
BIGBOSS分別管理倒産した時の保証はなし。
TradersTrust分別管理倒産した時の保証はなし。
LandFX分別管理倒産した時の保証はなし。
MiltonMarkets分別管理倒産した時の保証はなし。
FBS分別管理倒産した時の保証はなし。

海外FX業者を選ぶ際は、レバレッジやボーナスだけではなく、信託保全、もしくは分別、管理が採用されている業者を選ぼう!

海外FXと聞くと、高いレバレッジやボーナスを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、信託保全、もしくは、分別管理が採用されているかどうかもしっかりチェックするようにしてください。

レバレッジやボーナスなどの「攻め」の部分ももちろん重要ですが、分別管理などの「守り」の部分も非常に重要になります。

もちろんXMを中心とする有名な海外FX業者については万が一破綻したとしても、顧客の資金は補填される可能性が高いです。

しかしマイナーな海外FX業者を使う機会もあるかもしれませんので、分別管理もしくは信託保全についてはしっかり確認するようにしてください。

金融ライセンスを確認する

海外FXにおける金融ライセンスは、各国の金融監督機関によって発行されます。

これらのライセンスは、FXやCFD(差金決済)などの金融サービスを提供する業者が、法的に適切かつ信頼性のある運営を行っていることを保証するものです。

海外FX業者は、一般的に国によって異なる規制とライセンス要件を満たす必要があります。

例えば、イギリスの金融行為監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)は、イギリスで金融サービスを提供する業者に対してライセンスを発行しているのです。

同様に、キプロス証券取引委員会(Cyprus Securities and Exchange Commission, CySEC)は、キプロスでの金融取引に関与する業者にライセンスを付与しています。

これらのライセンスは、業者の信頼性や資本基盤、顧客保護などの観点から評価されるのが一般的です。

また、ライセンスを取得するためには、一定の要件を満たす必要があります。

具体的な要件は国によって異なりますが、適切な法的手続きや財務報告の提出、顧客資金のセグレゲーション(分離保管)などが含まれることが一般的です。

金融ライセンスを持つ海外FX業者は、一般的に信頼性が高く、規制された環境で取引を行うことができます。

しかし、ライセンスを持たない業者には注意が必要であり、十分な調査と注意を払うことが重要です。取引を検討する場合は、信頼できるライセンスを持つ業者を選ぶことをおすすめします

主な金融ライセンスを一挙紹介!

こちらでは主な金融ライセンスを紹介します。

主な金融ライセンス
  • セーシェル共和国金融庁
  • キプロス証券取引委員会
  • ベリーズ国際金融サービス委員会
  • イギリス金融行動監視機構
  • セントビンセント・グレナディーン金融庁
  • オーストラリア金融証券投資委員会

それぞれのライセンスについてしっかり理解していきましょう

セーシェル共和国金融庁(FSA)

セーシェル諸島は、金融サービス業者に対して金融ライセンスを発行することで知られています。

https://fsaseychelles.sc/

セーシェル金融庁(Financial Services Authority of Seychelles, FSA)がその役割を果たしており、金融業界の規制と監督を行っているのです。

セーシェル諸島の金融ライセンスには、さまざまなタイプがあります。

金融サービスプロバイダーライセンス(Financial Service Provider License):金融サービスを提供する企業に対して発行される一般的なライセンスです。外国為替取引やCFD、投資アドバイザリーなどのサービスが含まれます。

セキュリティディーラーライセンス(Securities Dealer License):株式や債券などの証券商品の取引を行う業者に対して発行されるライセンスです。

インベストメントファンドライセンス(Investment Fund License):投資ファンドやヘッジファンドなどの運用を行う会社に対して発行されるライセンスです。

セーシェル諸島の金融ライセンスを取得するには、一定の要件を満たす必要があります。

これには、適切な法的手続きや財務報告の提出、業界での経験や専門知識の証明、適切なリスク管理体制の確立などです。

セーシェル諸島の金融ライセンスは、一定の信頼性と規制の下で業務を遂行するための枠組みを提供しています。

ただし、ライセンスを持つ業者が必ずしも信頼できるというわけではありません。

取引を検討する場合は、業者の評判や信頼性、規制遵守の履歴などを評価することが重要です。

キプロス証券取引委員会(CySEC)

キプロス証券取引委員会(Cyprus Securities and Exchange Commission, CySEC)は、キプロス共和国において金融業者の規制と監督を担当しています。

https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/

CySECは、金融サービス業者に対して金融ライセンスを発行し、規制の下での適切な運営を確保しています。

CySECの金融ライセンスは、主に次の2つのカテゴリーに分かれていますので、しっかり確認しましょう。

インベストメントファームライセンス(Investment Firm License):金融商品やサービスを提供する業者に対して発行されます。外国為替取引、CFD、株式取引、投資アドバイザリーなどが含まれます。

インベストメントファンドマネージャーライセンス(Investment Fund Manager License):投資ファンドやヘッジファンドなどの運用を行う業者に対して発行されます。

ライセンスを取得するには、業者は特定の要件を満たす必要があります。

これには、キャピタルレギュレーションや資本要件、適切なリスク管理体制の確立、法的手続きや財務報告の提出、業務関連者の信頼性の確保などが含まれます。また、CySECは業者の活動を定期的に監査し、規制の順守を確認するのです。

CySECの金融ライセンスは、キプロスを拠点とする金融業者にとって重要な信頼性の証明となります。

ただし、ライセンスを持つ業者が必ずしも信頼できるとは限りませんので、業者の評判や信頼性、規制遵守の履歴などを調査することが重要です。

取引を検討する場合は、信頼できるライセンスを持つ業者を選ぶことをおすすめします。

ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)

ベリーズは、金融サービス業者に対して国際的な金融ライセンスを発行することで知られています。

https://www.belizefsc.org.bz/

ベリーズ国際金融サービス委員会(International Financial Services Commission of Belize, IFSC)がその役割を果たしており、金融業界の規制と監督を行っているのです。

ベリーズの金融ライセンスには、さまざまなタイプがあります。

インターナショナル・ビジネス・カンパニーライセンス(International Business Company License):国際的なビジネス活動を行う企業に対して発行されます。金融サービスや投資活動を含む場合もあります。

金融取引業者ライセンス(Securities Dealer License):証券取引業者に対して発行されるライセンスです。株式や債券などの金融商品の取引を行う業者が該当します。

金融アドバイザリーライセンス(Investment Advisor License):投資アドバイザリー業務を提供する業者に対して発行されるライセンスです。

ベリーズの金融ライセンスを取得するには、業者は一定の要件を満たす必要があります。

これには、適切な法的手続きの実施、財務要件の履行、業務関連者の信頼性の確保、適切なリスク管理体制の確立などが含まれます。

ただし、ベリーズの金融ライセンスは、一部の国際的な規制機関や投資家からは他の規制よりも信頼性が低いと見なされる場合があるので注意しましょう。

そのため、金融業者の選択を検討する際には、ライセンスの信頼性や業者の評判、規制遵守の履歴などを十分に評価することが重要です。

イギリス金融行動監視機構(FCA)

FCA(Financial Conduct Authority)は、イギリスの金融サービス業者の規制と監督を担当する公的な機関です。

https://www.fca.org.uk/

FCAは金融ライセンスを発行し、金融業界における適切な規制と顧客保護を確保しています。

FCAの金融ライセンスには、さまざまなタイプがあります。

インベストメントファームライセンス(Investment Firm License):金融商品やサービスを提供する業者に対して発行されます。外国為替取引、CFD、株式取引、投資アドバイザリーなどが含まれます。

支払いサービスプロバイダーライセンス(Payment Service Provider License):支払いサービスを提供する業者に対して発行されます。電子マネー、送金サービス、クレジットカード処理などが含まれます。

保険会社ライセンス(Insurance Company License):保険業務を行う企業に対して発行されます。

FCAの金融ライセンスを取得するには、業者は一定の要件を満たす必要があります。

これには、適切な企業統治の実施、財務要件の履行、業務関連者の信頼性の確保、適切なリスク管理体制の確立などが含まれます。FCAはライセンスを持つ業者を監督し、定期的な報告や監査を要求します。

FCAの金融ライセンスは、イギリスを拠点とする金融業者にとって重要な信頼性の証明となります。FCAは顧客保護を重視しており、規制の厳格さと透明性が高く評価されています。FCAのライセンスを持つ業者は、高い基準を満たし、顧客の資金と利益を適切に保護することが期待されます。

セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVG FSA)

セントビンセント・グレナディーン(Saint Vincent and the Grenadines)は、金融サービス業者に対して国際的な金融ライセンスを発行することで知られています。

https://svgfsa.com/

セントビンセント・グレナディーン金融サービス庁(Financial Services Authority of Saint Vincent and the Grenadines)がその役割を果たしており、金融業界の規制と監督を行っています。

セントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスには、以下の通りです。

金融業者ライセンス(Financial Dealer’s License):外国為替取引(Forex)やCFD取引、仮想通貨取引などを含む金融業務を提供する企業に対して発行されます。

金融サービス事業ライセンス(Financial Services Business License):証券取引、投資アドバイザリー、投資管理などの金融サービスを提供する企業に対して発行されます。

電子通貨ウォレットライセンス(Electronic Currency Wallet License):電子通貨の保管や管理を行うウォレットサービスプロバイダーに対して発行されます。

セントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスを取得するには、業者は一定の要件を満たす必要があります。

これには、法的手続きの実施、財務要件の履行、業務関連者の信頼性の確保、適切なリスク管理体制の確立などが含まれます。

ただし、セントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスは、一部の国際的な規制機関や投資家からは他の規制よりも信頼性が低いと見なされる場合があります。

そのため、金融業者の選択を検討する際には、ライセンスの信頼性や業者の評判、規制遵守の履歴などを十分に評価することが重要です。

オーストラリア金融証券投資委員会(ASIC)

オーストラリアの金融ライセンスは、オーストラリア金融証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission、ASIC)によって発行されます。ASICは、金融サービス業者や企業の規制と監督を担当しています。

https://asic.gov.au/

オーストラリアの金融ライセンスには、以下の通りです。

オーストラリア金融サービスライセンス(Australian Financial Services License、AFSL):金融商品やサービスを提供する業者に対して発行されます。証券取引、投資アドバイザリー、保険商品の提供などが含まれます。

クレジットライセンス(Credit License):クレジット関連の業務を提供する業者に対して発行されます。消費者への貸付やクレジットブローカリングなどが含まれます。

オーストラリア金融ライセンスを取得するには、業者は一定の要件を満たす必要があります。

これには、適切な企業統治の実施、財務要件の履行、業務関連者の信頼性の確保、適切なリスク管理体制の確立などが含まれます。また、ライセンスを取得した後も、定期的な報告や監査などの要件を満たす必要があるのです。

オーストラリアの金融ライセンスは、規制の厳格さと信頼性の高さで知られています。

ASICは、金融業界の透明性と顧客保護を重視しており、規制の遵守と厳格な監督を行っています。金融ライセンスを持つ業者は、顧客の利益を最優先に考え、適切な取引環境と情報の提供を行うことが期待されます。

金融ライセンスを持つ業者は、投資家や顧客にとって信頼性が高く、安心して取引できるとされています。オーストラリアの金融ライセンスを持つ業者を選ぶ際には、ライセンスの有効性や業者の評判、規制遵守の履歴などを確認することが重要です。

まとめ

今回は海外FX業者の安全性の見分け方について詳しく説明をしました。海外FXは高いレバレッジの利用ができるなど様々なメリットがありますが、安全性が1番重要です。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、海外FXの安全性についての理解をかぶっていただければ幸いです。

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