トレードをする目的は「利益」を得ることです。
利益を得るためには価格を動かす3つのメカニズムを知るのが大切です。
価格を動かすメカニズムはたくさんありますが、とりあえず次の3つを覚えておけば問題ありません。
- 相対的価値観
- 利確や損切り決済
- 参加者の心理
価格を動かす3つのメカニズムについてしっかり理解しましょう。
相対的価値観

まずは、価格を動かすメカニズムの1つ目の「相対的価値観」について説明をします。
FX取引の核心は、常に2つの通貨を比較することにあります。
例えば、ドル円取引ではアメリカドルと日本円を比較していますよね?
当たり前のように思うかもしれませんが、この比較の本質を理解することが、FX取引を理解する上で非常に重要です。
通貨の価値は絶対的なものではありません。つまり、ある通貨が「強い」や「弱い」という評価は、それ単独では意味を持たないのです。
必ず比較対象となる通貨との関係性の中で、その強さや弱さが決まります。これが「相対的価値」の基本的な考え方です。
相対的価値の実例
相対的価値について、実際に例を出して説明をしましょう。
例えば、日本円の人気が上昇したとします。
一般的な感覚では、円の価値が上がり、ドル円相場では円高(ドル安)になると考えがちです。しかし、実際にはそうとは限りません。
仮に、円の人気度を100とし、ドルの人気度を150とすると、ドル円相場ではドル高(円安)になります。
なぜなら、ドルの方がより人気があるからです。
これは、円の価値が上がったにもかかわらず、相対的には、ドルの方が強いという状況を示しています。
逆の状況も考えられます。ドルの人気が上がっても、円の人気がそれ以上に高ければ、結果としてドル円相場では円高(ドル安)になります。
まさに通貨は「人気投票」で決まっているのがわかります。
相対的価値を活かしたチャートの見方
この相対的価値の概念を理解すると、FXのチャートの見方も変わってきます。
まず、上昇トレンドは比較対象となる通貨に対して、当該通貨の方が相対的に強くなっていることを示します。
下降トレンドは逆に比較対象となる通貨に対して、当該通貨の方が相対的に弱くなっていることを示します。
しかし、これは必ずしも絶対的な強さや弱さを示すものではありません。
例えば、ドル円チャートが上昇トレンドにあるとき、これは必ずしもドルが絶対的に強いことを意味するわけではありません。
ドルと円の両方が弱くなっている中で、ドルの方がまだ相対的に「マシ」という状況かもしれません。
相対的価値の重要性
相対的価値の概念を理解することは、FX取引だけでなく、経済全般や日常生活でも非常に重要です。
例えば、経済分析はある国の経済指標が改善したとしても、他の国々の経済指標がそれ以上に改善している場合、相対的には経済状況が悪化していると見なされる可能性があります。
企業分析もある企業の業績が向上したとしても、業界全体がそれ以上に成長している場合、相対的には業績が悪化していると判断される可能性があります。
日常生活においても、自分の給料が上がったとしても、物価上昇率がそれ以上に高ければ、実質的な購買力は低下していることになります。
相対的価値を理解する上での注意点
相対的価値を理解する上で、以下の点に注意することが重要です。
- 常に比較対象を意識する:「何に対して」という視点を常に持つことが大切です。
- 絶対的な評価を避ける:「この通貨は強い」というような絶対的な評価は避け、常に他との比較の中で評価するようにします。
- 多角的な視点を持つ:2つの通貨だけでなく、他の主要通貨との関係性も視野に入れることで、より正確な状況判断ができます。
- 時間軸を考慮する:短期的には相対的に強い通貨でも、長期的には弱くなる可能性があります。異なる時間軸での比較も重要です。
- 背景となる要因を理解する:単に数値だけでなく、その背景にある経済状況、政治情勢、市場心理などを理解することで、より深い分析が可能になります。
相対的価値の実践的応用
FX取引において相対的価値の概念を実践的に応用するには、以下のような使い方があります。
- 複数の通貨ペアの同時分析:例えば、ドル円、ユーロ円、ユーロドルを同時に分析することで、各通貨の相対的な強さをより正確に把握できます。
- 経済指標の相対比較:各国の GDP成長率、インフレ率、金利などを相対的に比較することで、通貨の将来的な動きを予測する手がかりが得られます。
- センチメント分析:市場参加者の心理(センチメント)を相対的に分析することで、相場の転換点を予測するのに役立つ場合があります。
- テクニカル分析との組み合わせ:相対的価値の概念をテクニカル分析と組み合わせることで、より信頼性の高い取引戦略を構築できる可能性があります。
結論として、相対的価値の概念は FX 取引において非常に重要です。
この概念を十分に理解し、実践に活かすことで、市場の動きをより正確に把握し、より効果的な取引戦略を立てることができるでしょう。
利確や損切り決済

価格を動かす3つのメカニズムの2つ目は「利確や損切り決済」です。
利益確定や損切り決済を行うことによって価格は変動します。
なぜなら、市場参加者のポジションが減るからです。
例えば、2024年7月から8月にかけてドル円は一気に15円程度、円高方向に向かいました。
アメリカ経済の減速や、日本の予想外の利上げなどの理由がありましたが、大きな理由は、急速な変動に耐えられず、強制的に損切りした人がたくさんいたことです。
ロングポジションで保有していたトレーダーは、下落に耐えられず、どんどんロスカットに巻き込まれました。
多くのトレーダーがロスカットになると、ロングポジションの保有が減るので、さらに下落し、またロスカットに巻き込まれるトレーダーが続出したのです。
このように利益確定や損切り決済によっても価格は動きますので、よく確認するようにしましょう。
参加者の心理
価格を動かす3つのメカニズムの3つ目は「参加者の心理」です。特に大衆心理を読む必要があります。
こちらではFXで勝つために必要な大衆心理について説明します。
大衆心理とは?

大衆心理とは、要は、多くの人が、正しいと思っていることで、多くの人が正しいと思っているので、なんとなく自分もそれをやろうと思う心理のことです。
大衆心理は、FXだけではなく、至るところで起きるものになります。
例えば、テレビなどでおいしそうな飲食店の紹介をすると、多くの人は、その店に行きたいと思い、大混雑する傾向にあるのは皆さんご存知でしょう。
その行列を見て、さらに多くの人が押し寄せることもよくありますよね?
まさにこれが大衆心理の典型例で、内容がよくわかっていなくても、行列しているだけで美味しそうと感じさらに行列を作るのです。
FXでも、これと同じようなことがよく起きます。
例えば、コロナショックが起きた時、多くの人はリーマンショックを想定し、さらに株価や為替は下落すると予想しました。
多くの人が、投げ売りをした結果、相場について普段あまり見ていない人も、パニックになりさらに売却が増えたのです。
このように、FXでも、大衆心理によって売買が行われるのは、よくあるので大衆心理について理解するのは非常に重要になります。
株価や為替は大衆心理によって大きく動くが注意が必要
先ほど説明した通り、株価や為替は大衆心理によって大きく動きますが、注意が必要です。
それは、機関投資家と呼ばれる銀行や投資ファンドなどは、大衆心理を利用して利益を出そうとするからです。
どういうことかというと機関投資家と呼ばれる銀行や投資ファンドは、資金が桁違いに多いので、その豊富な資金量によって相場を無理矢理動かすことができます。
例えば、株価や為替の状況が良い時に、ショート注文を大量に入れたとしましょう。
そうすると、株価や為替は一時的に大きく下落します。
この動きを見て、多くの投資家は売却に走り、さらに相場は大きく下落することがよくあります。
結果的に、相場が急激に下落し、多くのロスカットを巻き込みさらに相場が下落する状況を機関投資家は作り出すのです。
そして、多くの投資家が損を出したときに、大量の売り注文を売却することによって大きな利益を得ることができます。
このように、機関投資家は相場動向にかかわらず、資金量の豊富さから大きく相場を動かすことができるので、大衆心理だけにとらわれるのは非常に危険なのです。
大衆心理は常に把握しておくべき
機関投資家によって大衆心理は利用される可能性はありますが、大衆心理は、相場動向を知る上で非常に重要なものになりますので、大衆心理を常に把握しておくことが非常に重要です。
機関投資家に動かされる可能性があるとはいえ、多くの投資家が結託すると、それは大きな力になり、個人投資家が逆に機関投資家を翻弄するケースもあります。
例えば、アメリカでは、レディットという投資チャットを通じて、個人投資家が結託し、機関投資家に負けない資金量を作り出し、大きく個人投資家が買ったこともあるのです。
このように、大衆心理を把握しておくことで相場の流れを読むことにつながりますので、大衆心理については常に把握しておくようにしましょう。
大衆心理は重要だが、翻弄されないことも重要!
大衆心理を知ることによって相場動向を把握できますが、あまりにも相場動向に振り回されてしまうと、自分の得意なトレードをすることができなくなってしまいます。
大衆心理については、しっかり把握しておくことは大切ですが、あくまで自分のトレードを貫くようにするのが重要です。
では、自分のトレードを貫くためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
自分のトレードを貫くために必要なことは、主に3つです。
- 自身のトレード手法を確立する
- 資金管理をしっかり行う
- 常に冷静な気持ちでトレードする
自分のトレードを貫くために必要なことについて説明します。
自身のトレード手法を確立する
大衆心理に惑わされず、自分のトレードを行うためには、まずは自身の得意なトレード手法を確立するようにしましょう。
トレード手法には様々な種類がありますが、スキャルピングやデイトレード、スイングトレード、長期トレードが主なトレード手法になります。
どのトレードでも良いですが、このパターンになったら絶対に勝てるといったトレード手法を確立すれば、大衆心理に惑わされてトレードすることを防ぐことができるでしょう。
資金管理をしっかり行う
大衆心理に惑わされないためには、資金管理もしっかり行う必要があります。
例えば、大衆心理が今は絶対に買いといっていても、資金管理をしっかり行っていれば、無理な投資を行うことはありません。
逆に資金管理が甘いと、大衆心理に流され、根拠のないトレードをしてしまいがちになります。
資金管理は、FXで勝つためには最も重要なことになりますので、厳重に管理を行うようにしてください。
常に冷静な気持ちでトレードする
大衆心理に惑わされないためには、常に冷静な気持ちでトレードするのが重要です。
例えば、コロナショックが起きた時、多くのトレーダーは狼狽売りをしました。
しかし結果的に、コロナショックはリーマンショックのようにはならず、比較的すぐに相場は戻り、2024年に入っても為替は円安傾向にあります。
つまり、常に冷静な気持ちで相場環境を見ることができれば、慌てて大衆心理に流されて売却することはなかったのです。
そして、長期でトレードを行ったトレーダーに関しては、大きな利益を手にすることができたでしょう。
このように、常に冷静な気持ちでトレードをすることによって、大衆心理に流されないトレードを実践することができますので、ぜひ参考にしてください。
損切りはしっかり行う
大衆心理に流される、損切りを適切にできなくなってしまう可能性があります。
FXで勝つためには、何よりも損切りをしっかり行うことが重要です。
損切りは頭でわかっていてもいざその場になるとなかなかできないものです。
なぜ、損切りは難しいかというと、人間は本能で損切りを行うことを嫌がっているからになります。
また、利益は失いたくないため、すぐに利益確定をしてしまい、損は確定させたくないのでなかなか損切りができず大きな損失を被ってしまうことがよくありますので注意が必要です。
損切りを適切に行うためには厳格なルールを決めなければまず難しいでしょう。
このようにただでさえ難しい損切りなのに、さらに大衆心理が加わってくるとより難しくなってきます。
大衆心理については気にする必要はありますが、損切りについては常に冷静に行うようにするのが非常に重要です。
まとめ

今回はFXで利益を上げるために覚えておくべき価格を動かす3つのメカニズムについて解説をしました。
為替相場は上か下しか動きませんが、どちらに動くかの予想の確率を高めることができます。ぜひ今回の理論を参考にしていただき、FXで大きな利益を狙っていただければ幸いです。