海外FXは最大数千倍のレバレッジの利用ができ、追証が発生しない強制決済システムであるゼロカットシステムなど国内FXにはない様々なメリットがあります。
また、国内FXではほとんど利用ができないFXの世界最大のプラットフォームであるMT4とMT5の利用ができるのも大きなメリットになります。
そこで今回は海外FXのMT4とMT5について徹底的に解説をします。わかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
MT4とMT5のスペックについて一覧表にまとめてみた
まずはMT4とMT5のスペックについて一覧表にまとめてみましたので、参考にしてください。
MT4 | MT5 | |
利用料金 | 無料 | 無料 |
日本語対応 | 〇 | 〇 |
チャート | 1つ画面に複数のチャートを同時に表示できる | 1つ画面に複数のチャートを同時に表示できる |
両建 | 〇 | 〇 |
ワンクリック注文 | 〇 | 〇 |
ストラテジーテスター | 〇 | 〇 |
インジケーター | 73種類 | 96種類 |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
描画ツール | 31種類 | 44種類 |
動作速度 | 普通 | 速い |
EAの数 | とても多い | 普通 |
対応している海外FX業者 | 海外FX業者はほぼすべて | 少数 |
それでは共通点や違う点などについてわかりやすく説明をしていきます。
MT4とMT5の共通点は6つ!
MT4とMT5には、いくつもの共通点があります。代表的な共通点6つについてまとめましたので参考にしてください。
- 利用料金
- 日本語対応
- チャート
- 両建て
- ワンクリック注文
- ストラテジーテスター
それぞれの共通点についてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
利用料金
MT4とMT5は様々な機能がありますが、利用料金は一切かかりません。
これだけ様々な機能があるにもかかわらず、利用料金なしで利用できるのは、FXトレーダーにとって非常にありがたいのではないでしょうか。
日本語対応
MT4とMT5のどちらも日本語対応が完璧です。日本人で利用しているトレーダーも多いため、しっかりとした日本語で対応してくれるのは初めて利用する方にとっては特に大きなメリットになるのではないでしょうか。
チャート
MT4とMT5ともにチャートが4分割まで可能です。もちろん大きな画面で1つのチャートを見ることもできます。自由自在にチャートをいじれるのもMT4とMT5ならではの大きなメリットといえそうです。
両建て
MT4とMT5共に両建てがしやすい画面になっているので、両建てを主に行うトレーダーにも非常におすすめのプラットフォームとなっています。
ワンクリック注文
MT4とMT5ではチャート上でのワンクリック注文が可能です。
簡単に注文が出せるのも世界最大のプラットフォームである所以の1つになっています。
ストラテジーテスター
ストラテジーテスターとは、指定した期間の値動きを自動再生させるような機能のことです。
ストラテジーテスターがあると、簡単にバックテストを行うことができます。
MT4とMT5ではこのストラテジーテスターが完備されているため、簡単に取引内容を確認できるのも大きなメリットになるでしょう。
M4とMT5の異なる主な点は5つ!
MT4とMT5には、共通点もありますが、相違点をいくつかあります。代表的な相違点は以下5つです。
- 対応業者数
- 利用できるEAの数
- インジケーターの数
- 動作スピード
- 利用できる時間足の数・描画ツールの数
それぞれの相違点についてわかりやすく説明しますので、どちらを使うかの参考にしていただければ幸いです。
対応業者数
対応業者数に関しては、圧倒的にMT4の方が多いです。
MT4はほぼすべての海外FX業者に対応していますので、安心して利用ができます。
一方、MT5にについては、少数の海外FX業者しか対応していませんので、利用する際は注意してください。
利用できるEAの数
利用できるEAの数についてもMT4の方が圧倒的に多いです。自動売買を主に行う方にとっては、特に大きなメリットになるかもしれません。
インジケーターの数
インジケーターについてはMT5の方が多いです。裁量トレードを行う方にとって、インジケーターの数が多いのは大きなメリットになるのではないでしょうか。
動作スピード
動作スピードについては、どちらも満足なスピードですがMT5の方が若干早く感じます。
スピーディーな取引を重視するスキャルピングなどのトレードをする方にとっては、特に大きなメリットになるのではないでしょうか。
利用できる時間足の数・描画ツールの数
利用できる時間足や描画ツールについてはMT5の方が多いです。こちらも裁量トレードを主に行う方にとっては大きなメリットになるはずです。
MT4が合っているトレーダーの特徴
MT4があっているトレーダーの特徴は主に2つです。
- 自動売買で主に取引をしたいトレーダー
- 昔からMT4の利用をしており自分でインジケーターを作っている方
それぞれの特徴についてわかりやすく説明をします。
自動売買で主に取引をしたいトレーダー
自動売買で主に取引したいトレーダーの場合は、利用できるEAが多いMT4の方が良いでしょう。
ご自身に合ったEAを見つけて、大きな利益を狙ってみてください。
昔からMT4の利用をしており自分でインジケーターを作っている方
MT4は過去に作ったオリジナルのインジケーターの利用ができます。自分でインジケーターを作っている方の場合はMT4の利用が良いでしょう。
MT5が合っているトレーダーの特徴
MT5の利用が合っているトレーダーの特徴は主に2つです。
- Macユーザーの方
- 裁量取引で取引を行うトレーダー
それぞれの特徴についてわかりやすく説明をします。
Macユーザーの方
Macユーザの方は、基本的にMT5の利用をしてください。なぜなら、MT4はMacに対応していない部分があるからです。
裁量取引で取引を行うトレーダー
裁量トレードを主に行いたい。トレーダーの場合もMT5の利用が良いでしょう。なぜなら、利用できるツールが圧倒的に多いからです。
MT4とMT5におすすめのインジケーターを一挙紹介
MT4とMT5の利用におすすめのインジケーターを一挙紹介します。
RSI
RSI(Relative Strength Index)は、テクニカル分析の指標の一つで、価格の相対的な強さを示す指標です。
RSIは、特定の期間内の上昇幅と下落幅の比率を計算し、0から100の範囲で表現されます。この指標は、過買い(overbought)と過売り(oversold)の状態を示すのに利用され、投資家やトレーダーが市場の転換点や反転の可能性を評価するのに役立ちます。
RSIの主な特徴と用途について以下に示します。
過買いと過売りの指標
RSIが70を超えると過買いの状態と見なされ、価格が上昇しすぎている可能性があります。逆に、RSIが30を下回ると過売りの状態と見なされ、価格が下落しすぎている可能性があります。
転換点の識別
RSIが過買いまたは過売りの状態にある場合、価格の転換点や逆転の可能性が高まります。投資家はこれらの状態で市場が反転する兆候を見逃さないように注意を払います。
ダイバージェンスの検出
RSIと価格の動きが逆方向に動く場合、これをダイバージェンスと呼びます。ダイバージェンスは価格の転換点を示唆する可能性があり、トレンドの変化を捉える手がかりとなります。
トレンドの強さの評価
RSIが50より大きい場合、上昇トレンドの強さを示唆し、50より小さい場合は下降トレンドの強さを示唆することがあります。
ただし、RSIを単独で使用する際には注意が必要です。過買いや過売りの状態が継続することもあり、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせて利用することが良いでしょう。
Pivot HL
ピボットポイント(Pivot Point)は、過去の高値・安値・終値を元に計算される、サポートラインとレジスタンスラインを示すテクニカル指標です。
ピボットポイントを利用することで、トレンドの転換点やサポート・レジスタンスの範囲を把握することができます。
Pivot HLは、ピボットポイントをベースに、高値・安値から上下にいくつかのレベルを示したものです。
一般的なピボットポイントの計算方法に加え、Pivot HLには、上昇トレンドと下降トレンドで計算方法が異なるバリエーションがあります。
例えば、上昇トレンドでのPivot HLの計算方法は、以下の通りです。
- Pivot Point (PP) = (前日高値+前日安値+前日終値)÷3
- Resistance 1 (R1) = (PP x 2) – 前日安値
- Resistance 2 (R2) = PP + (前日高値 – 前日安値)
- Resistance 3 (R3) = 前日高値 + 2 x (PP – 前日安値)
- Support 1 (S1) = (PP x 2) – 前日高値
- Support 2 (S2) = PP – (前日高値 – 前日安値)
- Support 3 (S3) = 前日安値 – 2 x (前日高値 – PP)
これらの値をチャート上に描画することで、レジスタンスラインとサポートラインが得られます。
通常、レジスタンスラインは価格が上昇するときのターゲットとなり、サポートラインは価格が下落するときのターゲットとなります。
Pivot HLは、トレンドの転換点を把握するのに役立つテクニカル指標のひとつです。
なお、Pivot HLは、FXのトレードにおいて、他のテクニカル指標やファンダメンタル分析と組み合わせて利用されることが一般的です。
また、FXチャート上で自動的にPivot HLを計算して表示する機能を備えたトレーディングプラットフォームもあります。
Pivot HLは、トレンド転換点やサポート・レジスタンスの範囲を把握することができるテクニカル指標のひとつです。
この指標は、主にデイトレードやスキャルピングなど、短期的なトレードに用いられます。
Pivot HLは、通常、チャート上に自動的に描画されることが多いため、トレーダーは容易に価格レベルを確認することができます。
上昇トレンドであれば、Resistance 1(R1)は、価格が上昇し、R2、R3に到達する可能性がある水準を示します。
一方、下降トレンドであれば、Support 1(S1)は、価格が下落し、S2、S3に到達する可能性がある水準を示します。
Pivot HLは、他のテクニカル指標と組み合わせて利用することで、トレンドの転換点を把握することができます。
たとえば、RSIやMACDなどのオシレーター系指標と組み合わせることで、相場の過買い・過売り状態を把握し、Pivot HLと合わせて相場の転換点を把握することができます。
水平ライン
水平ラインは、FX(外国為替取引)のテクニカル分析において使用される一般的なツールで、価格チャート上に水平に引かれる直線を指します。これは特定の価格水準を強調し、価格がその水準に達すると重要なサポートやレジスタンスのレベルを示すのに役立ちます。
水平ラインを引く際には、以下のようなポイントが考慮されます。
サポートとレジスタンスの確認
過去の価格が反転や停滞した水準に水平ラインを引くことで、今後も同様の反応が期待されるサポートやレジスタンスの水準を確認できます。
重要な価格水準の特定
特定の価格が市場参加者にとって重要である場合、その水準に水平ラインを引くことで、将来的な価格変動が注目されることがあります。
ブレイクアウトの予測
水平ラインが価格チャート上で形成されている場合、価格がそのラインを上抜けること(ブレイクアウト)や下抜けることが市場の注目を集めることがあります。
水平ラインはさまざまなタイプのテクニカル分析と組み合わせて使用されます。以下は水平ラインの具体的な使い方の例です:
サポートとレジスタンスの確認
過去の価格が何度も水平ラインで停滞した場合、その水準はサポートまたはレジスタンスと見なされ、価格が再びその水準に近づくと重要なトレードのポイントとなります。
トレンドラインとの組み合わせ
水平ラインとトレンドラインを組み合わせて使用することで、トレンドの強さや逆転のサインを確認するのに役立ちます。
ブレイクアウトトレード
水平ラインが形成されている場合、価格がその水準をブレイクアウトすることが注目され、トレーダーはその方向に向かうトレードを検討することがあります。
水平ラインは相場参加者にとって注目されるポイントであり、チャート上で視覚的に表現することでトレーダーに有益な情報を提供します。
まとめ
今回はFXの世界最大のプラットフォームであるMT4とMT5について説明しました。世界最大のプラットフォームだけあってMT4・MT5ともに非常に使いやすいです。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、MT4とMT5の理解を深めていただければ幸いです。
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